太田衣のエッセイ

男性です。ほろよいに任せた雑談、日記、思っていること。古の記憶の発掘。記事内にプロモーションが含まれることがあります

香り

キンモクセイ

平成15年10月05日PM 08:55:36

さてさて、どうしよか。

図書館で勉強していて、目の前に座った女性の方、
座る時に「いいですか?」なんて訊いてくれたのは礼儀正しくていいけれど、
ネイルアート検定かなんかのの勉強するのもなんだかお洒落だけど、
香水くさいです。

 

キンモクセイが咲いてから、1週間くらい経ちました?
その日、朝、家をでて自転車をまたいで、息を吸いました。
どこからともなく力強くかおる香。近くで木を見た事はないんです。
においを吸ったとき、嬉しく思えたから、
そう、この香りはいい香り。

 

文化祭の熱が冷めた3連休。その明けの金曜日、もうみんな勉強モード
帰り道、キンモクセイの匂いは、高い気温に乗って一層強く—。
息を吸い、匂いを肺に充満させると、むせました。

 

香ったその日は、確かに眠くなるほど良い香。
その記憶は残り、飽きても、強く匂いすぎても、良い香。
ふとしたきっかけで気付いたら、もうただただ鼻につく。
なんだか、自分の恋みたいで、キンモクセイ
好きになった。