ヒゲを剃りながら、オサレについて考えていた。
僕は、ニュートン以来の大発見をした。
イグノーベル賞もらえるかもしれない。
僕は、ひげを剃る。しかし、1日後には元に戻る。
この誰でもしっている自然界の法則は、
実は、全てのオサレに通じる法則だったのだ。
僕はこれを、「蛮有引力理論」と名付けた。
ヒゲを剃る、この行為は、
人びとが毛むくじゃらの類人猿に向かう方向に逆らう行為だ。
しかし、時が立つとすぐに
類人猿のもつ強力な蛮有引力に引き戻される。
そこで、ヒゲが延びるまえに、床屋で髪を切ってもらう。
さっきよりも遠くまで飛ぶが、
やはりまた時間がたつと類人猿に引き戻される。
眉毛をカットしてみる。鼻毛が出ていないか毎朝チェックする。
靴下の色に気を使う。美容院にいってみる。
じょじょに遠くまで飛ぶようになる。
Smart を買う。丸井で季節と流行にあった洋服を買う。
Fineboys を買う。原宿の古着屋へ行く。
徐々に飛ぶ距離が伸びていき、オシャレでいる時間が増える。
あるとき、類人猿の軌道上をまわっていることに気づく。
類人猿の周りを飛ぶ「人間」という衛星になりきれた瞬間だ。
これが、オサレ人間のゴール。
自分の重力と類人猿の重力のバランスがとれ
意識せずにオサレ人間でいられる。
こういうひとにわたしはなりたい。