平成16年01月29日 図書館での勉強も板についてきた今日この頃 - 太田衣のエッセイ
20年前は、図書館は、持ち込み資料で自習に使ってもいいところと、やめてくださいっていっているところが半々くらいだった。
県立の図書館、市立でも特定のテーマに絞った書籍を所蔵しているところなど、意識高い系の図書館だと、持ち込み資料によるお勉強は比較的忌避されていたように思う。逆に、公民館よりな図書館だと、持ち込み資料によるお勉強にもおおらかだった。
自分が一番かよっていた市立図書館、いまでは移転してしまっただけど、移転前は、おそらく耐震等の理由で、結構重量のある書籍の倉庫として用いれなくなったんだろうと推測されるのだが、とっても古い社屋を、自習用のスペースとして提供してくれていた。長い時間過ごしたからこそ、いろいろな思い出があり、この日記はその中の一つとなっている。
図書館で勉強することなど、最近はまったくないけれど、有料の自習スペース、レンタルスペース等がどんどんできていって、使っている人も多いようだから、今は自習スペースを提供してくれている図書館というのは、かなり少なくなっているんだろうなあ。
正直、そうとう古い社屋、自習スペースとしては最悪ではあった。入口に喫煙所があるから、勉強スペースに入るには司法浪人とかしているお兄さんたちの息抜きの煙のゲートを通らなくてはいけなかったし、冷暖房も一応ついていたけど、2㎡くらいある滅茶苦茶おおきい機械で、ゴゴゴゴゴゴゴという騒音がすごいやつだった。
しかし、くつろぐスペースである自宅から離れたところに、じっくり自習に取り込めるスペースがあるということと。顔しかしらないのだけど、同じ時、同じ場所で、自習している仲間がいるということは、自宅ではなく、図書館で自習する、かえがたいメリットであった。
最近、リモートワークから出社への回帰、みたいな話題が熱いですけれどもね、10人いたら10人、まったく別の自習をしているとしても、最低でも僕は、近くに人間がいたほうが集中できる。いわずもなが、近い仕事をしている人が物理的に近くにいる、ということ。僕にとっては生産性に与えるプラスの影響は結構大きいと思っている。
気の散るものが多い自宅でリモートワークして、出社と同じくらいのパフォーマンスで仕事ができる人、しっかり自律できていて、そうとう有能な人だと思うので、あんまり、喧嘩はしたくないのだけど。リモートワークでは、十分にパフォーマンスが発揮できない、人種もいるんだよ、っていうことは知っておいて欲しいかなと思う。