太田衣のエッセイ

男性です。ほろよいに任せた雑談、日記、思っていること。古の記憶の発掘。記事内にプロモーションが含まれることがあります

神秘的イメージの消失と音楽の美しさ

平成15年10月06日PM 10:05:36

 無知によって、「神秘的イメージ」という付加価値が付く場合があります。 たとえば、GARNET CROW というバンド。 私は、1STアルバムを友達に進められてコピーしたのが出会いで、メンバー構成などを知りませんでした。 しばらくして、メンバーを知る機会がありました。 ほってくと消えそうなCDショップやレンタルショップでの扱い、認知率、 それに加えて、私の「無知」、つまり神秘的なイメージの付加価値を、 メンバーの数、役割分担を知る事で自ら消してしまったらしいのです。

 無知である選択も、時には必要なのかもしれません。 無知という魅力は、一度知ることでもう一生手に入れることは出来ないのですから。

 ・・・・などという、勉強からの逃れは、結局屁理屈でしかなくて、 その無知である選択を選ぶ技術は、学ばなければ手に入れることが出来なさそうです。

 「神秘的なイメージ」という付加価値がなくとも GARNET CROWが音楽的に十分素晴らしいかったのが唯一の救いでした。 むしろ、神秘的イメージという美しい仮面をはがしとり、 彼らの本当の美しい素顔を見れた私はむしろ幸運だったのだと思います。 このような幸運ばかりではないのですから、無知を選ぶ技術を早く身に付けなければいけません。